ギャラリー陶ほうざん ミニ資料集

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谷寛窯作品の特徴と思い
■ 谷寛窯作品の特徴

信楽自然釉窯変大壷谷寛窯(たにかんがま)の歴史は、谷井家窯元の創始者、幕末生まれの谷井直方(なおかた)に始まります。
その後分家して、谷井寛治(号 眞方(しんぽう))と谷井しな(号 直女(なおじょ))が谷寛製陶所を興し、二代目「信山(しんざん)」がその心を享け、三代目「芳山(ほうざん)」がその志を脈々と現在に受け継いでおります。

谷寛窯の作品は、先人の知恵と経験を土台に、穴窯の窯作りをはじめ塩窯、楽窯、ガス窯に至るまで多品種の窯作りをはじめ、先代が残していた貴重な遺産(信楽の原土)を使った粘土調合研究、そして独自の釉薬の研究開発から生み出された芳山独特の多くのスタイル(特に灰釉)と、手仕事の匠の心と技を表現しています。


■ 作品製作への想い

信楽の粘土は世界でもまれな古琵琶湖(270万年前から250万年前に存在した「甲賀湖」と呼ばれる古代の琵琶湖)で生まれた粘土で、谷寛窯の作品にはその大変貴重な資源を使用させていただいております。
その素晴らしい粘土の個性を生かし、里山からの多くのメッセージを享けて日々黙々と轆轤に向かい制作させていただいております。

かつて46億年前にこの地球が創造された折、原始の地球の表面は非常に高温で、溶けたようになってたと言われております。
その様子は、高温の窯の中で表面が溶けている焼き物を想像させると同時に、かつての地球もまた大きな焼き物のようであったのではないか・・・との想いを馳せております。

信楽茶碗地球という大きな作品の上にやがて人類が誕生し、その土を使い、生命の営みを続けております。
そして不思議なことに私もまたその土を使わせていただいて、創造という窯に火を入れ、焼き固める仕事をしております。

縁あってお手元に谷寛窯の作品がございましたら、それが生活の中に溶け込み、時には人々の間を取り持つ媒介になれば幸いに思います。
幾千年もの間眠り続け耐え続けた土、この土に魅せられこの土を愛し、この土との調和を希う・・・。
この熱き胸の炎を「創造」という窯に燃やさんと一日一日、私なりに心の像を創り上げていきたいと念じております。


谷寛窯 三代目窯主  谷井芳山



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